施工管理の仕事を、「楽だから残業がないから」といった尺度で考えるなら、転職などしないほうがいいでしょう。
施工管理技師の日常をお話ししておきます。
◇施工管理という仕事の本質を認識すべき。
残業が多いかどうか、ハードかどうかで施工管理技師への転職を考えているなら、質問者自身、自分の将来をゼロベースで考え直した方が得策です。
施工管理の日常は、業界や職種にもよりますが、つねに現場と事務所を行き来しつつ、どちらかといえば、現場が終わってからの仕事が本番になります。
工期の遅れをどう取り戻すか、資材の補てんをどのように手配し間に合わせるかなど、明日のための準備が必須だからです。
残業は当たり前の世界です。
◇楽な仕事を選びたいなら公務員への転職を。
施工管理は、5時~6時できっかり帰路につけるような職種ではありません。
しかも転職するには資格の取得が必須で、そのための現場研修や実地時間などをクリアしなければなりません。
資格を取得して転職に成功するまでのハードルが高いのに、残業やハードの度合いを考えているようでは、その時点で失格と言わざるを得ません。
施工管理技師には不向きです。
沖縄ではこんな問題も…「行政が人材「引き抜き」 沖縄の建設業界が対策要請:日本経済新聞
」
◇同じ資格を取るのなら、施工管理技師への転職ではなく、公務員への転職を考えた方がいいでしょう。
最近では、働き方改革といった議論がなされているようですが、残業のない、ハードでもないような仕事は民間にありません。
施工管理技師は現場の指揮者でもあるので、現場より早く切り上げることは許されません。
現場を見守り見届け、たとえ徹夜してでも、明日の準備までを完璧に終わらせるのが仕事です。